大谷翔平選手の元通訳として知られる水原一平被告が、大谷選手の銀行口座から巨額の資金を不正に盗んだ事件が大きな話題となっています。
この事件では、水原被告が具体的にいくら盗んだのか、そしてどのような手口で犯行に及んだのかが注目されています。
今回は、水原一平被告が盗んだ金額の詳細と、事件の全容について詳しくお伝えします。
水原一平が盗んだ金額は約26億円!被害の全容
出典:ippei1231・Instagram
水原一平被告が大谷翔平選手の銀行口座から不正に盗んだ金額は、約1700万ドル(約26億円)に上ります。
この巨額の窃盗は、2021年11月から2024年3月にかけて行われました。
米連邦地裁の判決では、この金額が被害額として正式に認定されています。
検察の調査によると、水原被告はこの資金を自身の違法賭博の借金返済に充てていました。
賭博での累計損失は約4100万ドル(約62億円)に達し、大谷選手の資金を最低1万9000回以上の賭けに使用していたことが明らかになっています。
裁判官も「1700万ドルという金額は窃盗の規模として衝撃的」と指摘しました。
被害金の内訳としては、大谷選手の口座から直接違法ブックメーカーの口座へ送金されたものが大半を占めています。
一部は水原被告の個人口座を経由して送金されており、総額の約10~20%がこの方法で移動されました。
これらの送金は全て大谷選手の同意なく行われたものです。
水原一平の不正送金の手口とは?約1万9000回の取引
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水原一平被告の犯行手口は、大谷翔平選手の銀行口座への不正アクセスによるものでした。
通訳として大谷選手の身近にいた立場を悪用し、口座のパスワードを変更して不正に操作していました。
口座名義を「Ippei Mizuhara」と偽装し、モバイルアプリを使って違法ブックメーカーへ直接資金を移転させていました。
送金回数は約1万9000回にも及び、1回あたり平均約900ドルが移動されていました。
2021年11月から2024年3月までの約2年4か月間、継続的に犯行が行われていたのです。
水原被告は偽のメールやテキストメッセージを使って取引履歴を隠蔽し、大谷選手に気づかれないよう工作していました。
主な送金先は違法賭博サイト(UCGroupなど)で、水原被告の賭博債務返済に充てられました。
検察によると、生活費や他の用途への流用は確認されておらず、全額が賭博関連に使われていたとされています。
大谷選手との信頼関係を裏切る形での犯行であり、その悪質性が裁判でも重く見られました。
水原一平の判決内容は?禁錮4年9か月と賠償命令
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2025年2月6日、米カリフォルニア州連邦地裁で水原一平被告に対する判決が言い渡されました。
求刑文書によると、水原被告は、4年9ヶ月の禁錮刑、禁錮刑後3年間の保護観察、大谷選手への約1697万ドル(26億円余り)の賠償金の支払い、IRS=内国歳入疔への約115万ドル(1億8000万円)の支払いを求められている。
出典:文春オンライン
判決内容は禁錮4年9か月で、検察の求刑通りとなりました。
これに加えて、釈放後3年間の保護観察と、大谷翔平選手への賠償金約1700万ドル(約26億円)の支払いが命じられています。
水原被告は銀行詐欺罪と虚偽納税申告罪の2つの罪状を認めました。
銀行詐欺罪では最高30年の懲役刑が科される可能性がありましたが、司法取引により減刑されています。
虚偽納税申告罪では、約600万ドルのブックメーカー賭博収益を隠蔽し、IRS(米歳入庁)への納税を逃れていたことも明らかになりました。
賠償金の支払いについては、収監中は四半期ごとに最低25ドル(約4000円)の支払いが義務付けられています。
釈放後の保護観察期間中は月次分割払いを実施し、未払いの場合は保護観察違反で再収監の可能性があります。
また、IRS追徴税として約115万ドル(約1.8億円)の納付も命じられており、合計約1815万ドルの返済義務を負うことになりました。
まとめ
水原一平被告が大谷翔平選手から盗んだ金額は約1700万ドル(約26億円)で、2021年11月から2024年3月にかけて約1万9000回もの不正送金が行われていました。
通訳としての立場を悪用し、大谷選手の銀行口座に不正アクセスして違法賭博の借金返済に充てていたという、信頼を裏切る犯行でした。
判決では禁錮4年9か月と約26億円の賠償命令が下され、水原被告は長期にわたる返済義務を負うことになりました。
大谷選手への全額返済が実現されることを願いたいですね。

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